寒さの感覚
日に日に寒くなってきましたね(+_+)
今年の冬はどんな寒さ対策をしますか?
昨年は全国的に寒い冬でした。
ご存知ですか?
暖かいイメージの九州、四国は、なんと!自宅の冬の寒さ(室度)は北海道以下という統計がでています。
九州、四国にお住まいの方は、確かに。うんうん。そーかも。と うなずきませんか?
外気温は国内で比べても通年、暖かい地域です。
その為なのか、冬場は「がまん」を強いられます。
もはや、外の方が暖かかったりします。
「がまん」が当たり前の風土です。
特に、65歳~70歳以上の方に顕著に表れます。
何故なら、電気代やガス代、その他「暖かく過ごす」ことに、とても抵抗感を持っている世代ですから。
いわゆる「もったいない!!これくらいなんのその!これくらい・・・」です。
これは冬に限ることではありません。「夏も」です。
最近は夏の「熱中症の危険」が浸透してきました。死亡者数をみると誰だって怖くなり、気をつけます。
「寒さをがまん」は、30~50代にも言えることかもしれませんね。
だって、「もったいない!がまんしろ!」世代に育てられているので、仕方ありません。たとえ省エネ家電を使っていても。。「たった一人の自分だけのために?・・・もったいない!!がまんがまん」
寒さに弱い地域こそ断熱リフォームを!
北海道はそもそも冬は極寒です。
北海道の緯度と同じ国はフランス中南部からスペイン北西部にかけて、北米ではシカゴ以外の五大湖の一部。
札幌市の緯度は43.05度
ロシア、ウルジオストク、アルマトイ。フランス、マルセイユあたりはほぼ同緯度です。
寒そう~なイメージの場所です。
寒すぎるんです!
なので家を建築する時点で、その差は歴然。
北海道や東北地方は厳しい冬を乗り越えるための知恵を建築に生かしてきた歴史があります。ですから、基本的に「暖かい装備は完璧」とも言えます。
それに比べ、四国・九州地方は、「いかに夏を涼しく、湿気を逃す構造か?」
に基準を置いてきた建築の歴史があります。
もうこれだけでもお分かりですね。
九州・四国地方の「住宅建築における冬対策は皆無に等しい」のです。
しかし、冬はそれなりに寒いんです!
朝の室温が1度なんてことしょっちゅうあります。
今でこそ暖かい地域も、新築時に冬の断熱性を考えます。
屋根・壁・床・窓の断熱性を・・・。
しかし築浅でない限り、断熱性能は十分ではありません。
「ヒートショック」の恐ろしさ
夏の「熱中症」は怖いです。同様に冬の「ヒートショック」もやはり怖いですよね。
近年、その恐ろしさは新聞・TV・雑誌等で頻繁に取り上げられています。
交通事故者よりヒートショックの死亡者数が上回るようになり何年経つでしょうか?
これは「ヒートショックという観点からその人数を把握するようになった。」という意味合いも含まれます。
しかし、どこかで自分は大丈夫だと思っていませんか?
寒さなんて気力と根性!冬に寒いのは当たり前のことだと。
ヒートテックや暖かい洋服を着こめば冬でも自宅は快適だと。(私は部屋の中は薄着で過ごしたい・・・。)
しかし、こんな統計結果もあります。
寒い部屋(室温)にいると運動不足になることが実証されました。
寒いと動きたくないですよね。特に自宅内。(ただでさえ運動不足なのに・・)
暖かい部屋だと活動的になるのです。・・想像できますよね。
こういったことからも部屋の室温を快適に保つことは重要です。
自宅の寒い場所はどこですか?
・お風呂
・洗面所(脱衣室)
・トイレ
・廊下
・キッチン
・全室!!
お風呂と洗面所は裸になる場所です。
築浅であれば別ですが、築15年以上だと、やっぱり浴室は寒い場所です。
そして、ヒートショックが一番起こりやすい場所です。
ここで改めて・・ヒートショックとは?
「急激な「温度差」によって体に起こる悪影響のこと。最悪、死に至る。」
「暖かい場所から寒い場所へ。これは、暖かい場所から急に寒い場所に入ると、寒さの為、血管が収縮し、収縮した血管に血液を送り出すため高血圧になります。この現象を「ヒートショック」といい動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの大きな原因になります。」
快適な室温を保つためには?
部屋を暖かくするための家電製品といったら、
エアコン
ストーブ、こたつ
ファンヒーター、オイルヒーター
パネルヒーター、ホットカーペット・・・床暖房、ユニデール(蓄熱暖房機)
他にもありますがだいだい上記に挙げたものを思いつきますね。
購入の際、どんな暖房器具にしようか考えますね。
最近はどの暖房器具も性能が上がり、省エネで快適に過ごせるものが多くなりました。しかし、一長一短あるのも事実です。
家族や自分の好みに合わせて選んだ暖房器具を
「製品の省エネ効果をより最大に!より快適に!」使うにはどうしたらいいか?断熱リフォームの観点からご説明します。
そもそも我が家の断熱性能は?
イメージしてください。
魔法瓶
性能の良い魔法瓶は半日以上保温効果があります。
性能がやや落ちるものは、朝 熱湯を注いでもお昼前にはちょっとぬるくなっていたりしますね。
そしてマグカップは、熱々を注いでから10分程度でぬるくなります。
これを自分の家に当てはめると・・・。(※建築方法によっても違いますのであくまで目安です。)
性能の良い魔法瓶は「断熱性能のよい比較的築浅の家」
性能がやや落ちる魔法瓶は「築15年以上経つ家」
マグカップは「築25年以上前の家」
あなたの家は、どの家に一番近いですか?
とはいっても、どんなに保温効果があっても1日以上経つと、ほぼ「水」です。
ここがポイントです。
寒い冬に室温を快適に保とうとするには必ず熱源が必要です。
その熱源は暖房器具。その暖房器具で温めた室温をいかに逃さないようにするか!
つまり、暖房器具と同時に家の断熱性を考えることは、省エネにもなりますし、何より快適に過ごせるキーポイントなのです。
断熱リフォームすると夏に熱くなるのでは?
「断熱」って冬の救世主だけではありません。
夏にも、ものすごーく活躍するんです!
エアコンで快適にした温度を逃がさないのです!
湿度を調整する機能もあります。
とはいえ、寒くならないと断熱リフォームを検討しません。それでいいんです!
冬を暖かく快適に過ごすためのリフォームが、夏も快適になるんですから!
迷っている方は、是非検討してください。
今年は、イニシャルコストとランニングコスト、どちらに費用をかけますか?
断熱リフォームどこから考える?
正解は・・・
「窓」です。(開口部含む)
寒さも暑さも、その60~70%は「窓」から入ってきます。
こんな経験はありませんか?
リビングは快適な温度なのに窓の近くにいると、ヒュ~と寒気を感じる。
これは窓から寒さが伝わるからです。
また、廊下に出ると震える。リビングと廊下の室温の差が激しい。など。
窓の寒さ対策。これがオススメと注意点!
窓の寒さ対策の一番のオススメは、
1、窓をペアガラスに交換。もしくは2重サッシ(内窓サッシの導入)(こうなると業者に依頼が基本です。)結露もかなり軽減します。
※ここで注意してほしい点は、ペアガラスなどサッシを断熱タイプにリフォームする際は、必ずその部屋(1室)すべての窓を交換してください。キッチンの1カ所だけ、リビングの一番大きい窓だけを替えても断熱効果はほとんど、というより全く意味がありません。また、1窓だけ交換すると運賃や加工費が割高になります。
2、窓に窓用断熱材(プチプチ系)を貼り、その上、カーテンを断熱性能の高いものに替える
※効果の実感はありますがカーテンは選ぶ商品によってかなり個人差あり。またカーテンの長さに注意してください。ここで重要なのは、窓そのものにも何らかの断熱材を施すことです。
3、窓の内側に段ボールを置く。(地味でかっこ悪いですが、かなり保温効果はあります。・・・見た目悪すぎますが。。費用もほぼかからず簡単)
※注意点は書くまでもありませんが、段ボールを置くと開け閉めがかなり不便です。
まとめ
寒さ対策は暖房器具ばかりに目が行きがちですが、家の断熱性能のUPこそ、一度検討されることをオススメします。
暖房器具にもよりますが、作動中は良いが消すと途端に寒くなったり、リビングから廊下に出るときに覚悟がいったり。
家族のドアの開け閉めに敏感になったり。
光熱費が心配になったり。
少し費用は掛かりますが、見積もりだけは無料のところが多いので一度、断熱リフォームを検討してみてください。
1年を通してかなり快適になると思います。そして光熱費もお安くなります。
今後、部屋別のリフォームも書いていこうと思っています。
断熱リフォームでいえば、浴室、洗面所、トイレなどのリフォームの注意点など。